ドラゴンクエストⅪ

2017年に発売していたらしいが、この夏にようやく手をつけてクリアした。

小学三年の長男の夏休み勉強の息抜き用にいいかと思ったが、やっぱり自分もやりたくなってしまった。そしてこれまでゲームにほとんど関心を示さなかった幼稚園年長の次男も、自分もやってみたいと言い出した。やりたいなら勉強した後でだぞ、というと毎日算数や字の練習を頑張るという展開。今度Ⅺのオーケストラコンサートがあったら、一緒に行こうと約束している。

そんな父親の俺は中学まではドラクエの大ファンだった。

当時新聞配達をしていたが、その給料の半分以上はドラクエに捧げていたと思う。

過去作品のプレイした回数は多分これぐらい。

ファミコン版のⅠ:1回

ファミコン版のⅡ:1回

ファミコン版のⅢ:4回

ファミコン版のⅣ:3回

スーファミ版のⅤ:3回

スーファミ版のⅥ:2回

プレステ版のⅦ:1回

プレステ版のⅧ:1回

その後の作品はプレイせず。

今思えばよく飽きもせず3,4,5を繰り返しプレイしたなと思うが、そのぐらい好きだった作品だ。ドラクエの作曲家すぎやまこういち先生の指揮するオーケストラのコンサートにも、中学と高校で1回ずつ足を運び、一緒に写真を撮らせてもらったこともあるほどだ。

学生時代の俺の部屋の鏡は、ドラクエ通販で購入したラーの鏡だったし、ドラクエのファンクラブにも入会していて、ファンクラブの会報誌に投書してはがきが掲載されたりもした熱の入れようだった。

そんな俺のドラクエ熱は、ドラクエがナンバリングタイトルの作成を休止し、ドラゴンクエストモンスターズというポケモンみたいなソフトを出すことを決めた時点(高校1年の時)で冷めた。作品よりもビジネスを優先したと思い、百年の恋も冷めた感じだった。また、当時の部活(ラグビー)の方が魅力的だったこともあり、興味がなくなった。

大学1年の夏にⅦが出て、なんとなく購入してクリアしたけどソッコー売った。ストーリーは覚えていない。あれだけ待たせておいて、勇者がショボイグラフィックでパッとしなかったことと、戦士が女に走って離脱して、マジか?ってなったことだけは覚えているが。

社会人1年目の冬にⅧが出て、これも行列につられて買って楽しんだけど、1ヶ月ぐらいでクリアしてソッコー売った。これはドラクエらしくて面白かったと感じたことと、グラフィックが奇麗だったことは覚えているが、もうストーリーはまるで覚えていない。お姫様が馬で湖だか池だかどっかで話せることだけは覚えているぐらいだ。

ⅨとⅩは全く関心が持てずプレイしていなかった。すれ違い通信やオンラインの要素は、どうにも好きになれなかったし、プライベートがバタバタしていて、興味を持てるほどの余裕はなかった。そして、Ⅺは発売されたことすら知らなかった。

最近、ワールドトリガーのゲームを自作した人が、プレステ4のドリームスユニバースで公開していると知り、それをやってみたくてプレステ4を購入した。そっちを一通り楽しんだわけだが、それだけではプレステ4がもったいないなと思った。そこで色々探してみたらドラクエⅪがプレステ4でできるらしいと知り、メルカリで落札した次第だ。プロモーションビデオやCMが超カッコよかったのも、俺のワクワクを刺激した。

このドラクエⅪ、結論から言うと、かなりの傑作だった。

俺の中では「ⅢとⅣが甲乙つけがたしだが、やはりⅢが最高」という評価だったが、このⅪという作品はⅢやⅣに匹敵する面白さがあったと言えよう。ⅢやⅣは幼少期の刷り込みもあるから、フェアな評価とは言えないかもしれない。が、Ⅵ以降の作品の中では群を抜いた作品である。

正直言って、40歳超えたオッサンが夢中になっちまうとは思わなかった。

兄や友人から、Ⅺは近年稀に見る傑作だと聞いていたが、まさにその通りだった。

ネタバレなしの部分の感想から書く。

まずはキャラクター。キャラが立つという言葉はよく聞くが、パーティは個性あふれるメンバーで構成され、冒険を盛り上げてくれた。このメンバーのことは記憶に残るだろう。カミュがドラクエⅥの勇者に似すぎだろ感はあったし、勇者はドラゴンボールのトランクス風だったりもしたが、総合的にイイ感じであった。

音楽はいつものように様々なシーンに合わせてきれいな曲が作られていたと思う。過去作品のオマージュ的な部分では、音楽もかつての曲がふんだんに使われており、往年のドラクエファンは興奮したことだろう。バトル音楽ついては、Ⅴまでにカッコいい曲を作り切ってしまっていた感があったが、本作のバトル音は全盛期には及ばずとも十分に盛り上げてくれた。逆に言えばⅢ,Ⅳ,Ⅴのバトル音が神過ぎるので、あれを超えろというのは酷な話である。ちなみに俺がこれらに匹敵する盛り上がるバトル音だと認めるのは、クロノトリガーの「ボスバトル2」「世界変革の時」、FFⅦの「闘う者達」「さらに闘う者達」だけだ。街や洞窟を含むその他の音楽は、ドラクエのどの作品であっても十分満足できるものであるが、バトル音だけはⅢ,Ⅳ,Ⅴが飛びぬけて良すぎた。頂点極めたら後は落ちるだけと言われるが、これはその後の作品にキレのなさを感じさせてしまうものとも言える。曲は全てフルオーケストラ音で、本当に素晴らしいとしか言えない。

ストーリーは実によく練られていた。

サブタイトル含めていろんな伏線回収があったし、驚く展開が多々あった。

これ以上のストーリーはしばらく書けないだろう。

Ⅻについては、テイストが異なるものを準備中らしいが、その方がいいだろう。

今までのドラクエ・テイストでは、これを上回る作品はなかなか厳しいと多う。

グラフィックはここまで進化するのか?と本当に驚く美しさだった。

世界大冒険に出かけたような臨場感あふれるもので、ここまで凄い作品なら2倍ぐらいの額で売ってもいいと思ってしまうほどだった。Ⅷの時点でも相当なグラフィックだと思ったが、レベルが段違いだと思った。本当に美しい世界を旅できるので、是非大画面で楽しんでほしい作品だ。

ここからはネタバレ含むため、これからプレイ予定の人はそっとブラウザを閉じてください。

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●声優

俺はドラクエⅪ Sをプレイしたわけだが、カミュの声優は流石にメジャー過ぎる。

声優ファンも取り込みたいのか?彼の声はハイキューの月島として再生されてしまうので、あまりメジャーではないものの、実力のある声優をキャスティングしてほしかった。

●音楽

過去作品が随所に使われているのは、個人的には凄くよかった。

Ⅳを彷彿とさせる仮面武道会とか、ジパング感のあるホムラの里とか、サブタイトルに準じてうまくオマージュした作品だと思った。

最終決戦に向けてⅢの色が強くなってきて、ラーミアの音楽が出てきたので、最後もしかしてと思っていたら勇者の挑戦で締められたのでボルテージは上がった。Ⅺオリジナルの音楽も申し分ないが、往年のファンにとってはたまらない演出だった。ただ、youtubeをネッサしていた時に、勇者の挑戦の文字が見えてしまっていたので、それを見ていなければもっとアガっただろうに、惜しいと思った。

最後の方は輪廻転生というか、タイトルの伏線回収もあってⅢの曲を前面にした流れだったが、これもこれで良いが、ウルノーガを倒すところまでの話も(救われない者が多いものの)きれいにまとまっていてよくできていたとは思った。ウルノーガ編のエンディング曲「英雄たちの凱旋」はⅪオリジナルだが、ケトスのテーマとあいまってイイ感じに仕上がっていたと思う。

真のエンディングの方はⅠ・Ⅱ・Ⅲのメドレーで、そして伝説へで締められたのは、やはりⅢの勇者につなぐためにはこの演出の方がよいということだったのだろうけど。そっちに偏らせてしまうのは正直惜しいぐらい、Ⅺの曲は良かった。

音楽で唯一場違い感があったのが、ハッスルジジイとかグロッタのカジノを作らせた中ボスの音楽だ。すぎやまこういちの音楽で聴いていて不快になるものは初めてだった。調べてみるとDS版の5で導入されたずっこけモンスターとかいう曲らしい。他が全て美しい調和を見せていただけに、この曲だけは外してほしかった。

●グラフィック

マジ文句なしで最高だったのに、なぜ真・エンディングで過去作品垂れ流しにしてしまったのか、その点は残念でならない。ここまで最高に美しい映像だったのに・・・最後にローシュとセニカが再会するシーンと、ドラクエⅢの始まりのシーンで終わるのはイイ演出だったが、俺たちが見たいのは過去作品の垂れ流しではないんだよ・・・ちょっとそこだけは残念だった。

ウロノーガを倒すところまででの、一区切りする時のエンディングの映像の方はとてもきれいだった。

●シナリオ

ベロニカが死んでしまうとは思わなかった。どうせ復活するだろって余裕こいていたら、セーニャに力が渡されてしまって、マジかよ!っていうベロニカ・ロスを味わった。ドラクエでこんなシーンが来るとは思わず、結構ショックだった。過ぎ去りし時を求めてからは、死なずに済むことになるが、最初はそれを知らないわけで、なかなかのインパクトだった。

一度敗北するシーンについては、もう少しあの闇の力とそれをどう破れるようになったのかを、わかりやすく表現してほしかった。あれではストーリー上やられてほしいのでやられてもらいました、的な感じになってしまうので。

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書いていたら疲れてきたのでこのぐらいで終わりとする。

とにかく久しぶりにドラクエの世界を楽しめた。

素晴らしい作品を作ってくれたスクエニに感謝。