2013年9月号
この夏は遅めの夏休みをいただき、アラスカへ旅行してきました。
今月号は大きめの写真を使っていますので、少々重いかと思いますがご了承ください。
◆準備編
今年のはじめに、やりたいことリスト100を作った。
やってみたいことや、行ってみたい場所をリストアップして、どんどんこなして、ただなんとなく過ごしてしまう時間をなくし、自分の人生に色を付けていきたいと思った。
行きたいところとしては、「世界の絶景」と入力して画像検索。
世界にはこんなにヤバイ景色が存在するのかと、すごくワクワクして「絶対に行ってやるからな!」と、心の中で思っていた。
また、春からメチャクチャ忙しく働いたから、自分にご褒美をあげたいと思っていた。
むしろ、ここで自分にご褒美をあげなかったら、仕事やる気がなくなりそうなぐらい、モチベーションが下がっていたので、ひとつ旅行に出かけようと決めた。
アジア圏で料金を抑えるのも手かと思って検討しましたが、あまり興味のわく場所がなく、今回はパス。人工物にはもうあまり興味がわかないので、自然の作り上げたモノが堪能できるところを!
ウユニ塩湖、the waveなど、行ってみたいところはたくさんあるが、この時期に行ける場所としてはアラスカがベストか。というわけで、仕事が多忙だったので、ホテルと航空券の手配は妻に任せて、仕事をなんとか間に合わせて臨みました。
◆1日目:ホエール・ウォッチング
ジュノーの初日は、午前はインフォメーション・センターで情報収集、午後はホエール・ウォッチング。
午前は窓口のおっちゃんからイロイロ聞き出して、あとはダウンタウンをブラブラして終わり。昼飯はツイスト・フィッシュってとこで、大きめのサーモンを食べて大満足。
午後はダウンタウンでツアーの車に乗り、港からクジラのいるスポットへ移動。
「でかい舟から遠くにいるクジラ見て、何が楽しいのか理解不能だわ。そんなもんに金払いたくねーんだけど。」というのが、当初の俺の主張。
そんな俺を納得させる「少人数で乗る小さな小舟で、すぐ近くでクジラを見ることができる現地ツアー」を妻が探してくれました。マジ感謝。
で、そのツアーですが、俺たちの舟は6人乗りの小さなボート。
本当にすぐ隣をクジラが横切る大迫力なツアーでした。
写真だと、あまりイケてるのが撮れなかったんだけど、動画で見るとマジでヤバイぐらい近い。こんなに近いとは想像以上。
あと、クジラの潮噴きはかなりクサイ。動物なんだなぁって思いました。
そんなこんなで、10頭は超えただろうクジラを堪能して、一日目は終了。
◆2日目:氷の洞窟
この日のために、わざわざジュノーへ来た。
どの観光案内誌にも載っていない「氷の洞窟」へ行くのが、このアラスカ旅行のメインイベントだ。
地球の歩き方を見て、スポットを絞ろうと思った時に見つけたのが、メンデンホール氷河にあるという「氷の洞窟」。写真もメチャクチャ綺麗で、これは絶対に生で見たい!と思って、ペラペラとページをめくるものの、どこにも行き方が書かれていない。
「地球の歩き方も、行けもしない場所の写真なんか載せるんじゃねーよ!期待させやがって!」
と、本に向かって愚痴りながら、どうしようかと思っていたけど、待っていても始まらない。
よく見ると、この写真を撮ったカメラマン(佐野さん)の名前が載っているので、なんとか案内してもらえないかとホムペを探してメールを送ったところ、ご本人は無理らしいが、案内してくれる人を紹介してもらえた。厳密には地球の歩き方に載っている写真の洞窟とは別だけど、こっちの写真見る限りヤバイぐらい美しいから問題なし!
で、案内してくださったのは、現地在住の山本ご夫妻。
氷の洞窟までの案内だけでなく、事前に用意すべき装備なども細かくケアしてくださり、本当に助かりました。
なお、氷の洞窟までは約3時間半とのことで、日本にいるうちに筑波山と高尾山に登り、体力をつけるとともに、足りない装備を補って本番に臨みました。
ちなみに今回追加購入したものは下記の通り
・トレッキング・ステッキ(妻が使用)
・montbellのサンダーパス(ちょっとお洒落なカッパみたいなやつ)
・リュックの防水カバー
・長靴(出発直前に地味な靴屋で、業務用の白長靴を購入)
特に大活躍したのが、業務用白長靴。
明らかにイケてないデザインの割に、足に絶妙にフィット。そして全然滑らない意外な安定感。
猛烈にダセーから、靴で頑張ろうかとか思っていたけれど、実際に現場に行くと川だらけで長靴じゃなければ絶対無理なとこばかり。この長靴が必要なことも山本さんから教えてもらったんだけど、知らなかったら絶対無理だったと思う。
ちなみに、3月に購入した激安ウィンドブレーカーのズボンがダークグリーンだったため、それに合わせる形で購入したmontbellのジャケットが黄緑&緑。そこに白長靴のため、見方によっては完全に八百屋。人生でも稀にみる絶景と一緒に残す写真のファッションがこれか・・・という気持ちもあったけれど、安全には換えられないと思い、このまま本番に臨んだ。
で、前置きは長くなりましたが、6時に起床して、ストレッチなどをして万全の体制を整えて、バスで集合場所のナゲット・モールへ。ここで山本夫妻と合流。ここからタクシーで20ドルぐらいの距離にあるトレイルの入り口へ。
妻の靴を、お借りした長靴(この長靴はトレッキング用のイケてるやつ)に履き替え、いざ出発。

ここからはジブリに出てきそうな、苔むす森の中を40分ぐらいハイキング。ただし、雨がかなり強く降っており、装備が甘かったらこの時点でくじけていたと思う。

雑談をしながら進んでいき、最初の休憩ポイントへ。
ここからは正規のトレイルでないので、道なき道を進むことに。


筑波山も高尾山も道があったけど、ここからは本当に道がない。しかも小さな川みたいなところを何度も越えた。確かに長靴じゃなければアウトだわ。最初だけ、それっぽい道があったけど、あとは全部岩を登り下る感じ。


「え、この崖を登るんですか?」っていうヤバイ感じのとこばかり。
「登れたのはいいんですけど、これって帰り道どうやって降りるんですかね?俺はなんとかなるかもしれませんけど、妻が降りることはできるんでしょうか?」と、大丈夫なんだろうか?という不安が募る崖を登って進んでいきます。
しかもその間、結構な勢いの雨が降り続けるという試練。
今回はご案内してくださる山本さんのご都合もあり、この日しかないと決めていたので決行したけど、雨の中の登山は初めての経験ということもあり、かなりキツかった。
それでも妻も頑張ってついてきてくれているので、我が妻ながら見上げた根性だと思いました。かなりローペースでしたが、「無理してペース上げて怪我するより、ゆっくりでも怪我をしないで迷惑をかけないようにしたい」と、考えて歩いていたようです。
何回か崖をこえると、氷河地帯へ遂に突入。
イェーィ!と思って氷河を歩くと、滑ってマジで無理だったので、再度砂利道へ。
ただ、この砂利道も、すぐ下に氷河があるため、滑るところがたくさんで危険です。




途中でゴール地点を指さしてもらったけど、「マジで行けるのかよ?」という不安は到着するまで拭えず。
そして、そろそろ限界じゃねぇかと思ってきた頃に、なんとか到着。

そこは正に楽しみにしていたあの場所!
マジでスゲェ!!という感動で、疲れが一気に吹き飛びました。





筆舌に尽くしがたい、不思議な青の世界。
滝のように水が落ちるところもあれば、氷河の中に気泡が入って絶妙な柄をなしているところもあり。そして、見る向きや角度で全然表情が変わるのです。
ここで雨対策として温存していた一眼レフをネックウォーマーでカバーして、シャッターを切りまくる!
もう一台の防水カメラも当然撮りまくり!
しかしこれがなかなか難しい。光の七変化にカメラが追い付かない。
むしろ疲れと雨と寒さで、正常な思考ができないが、メチャクチャなハイテンションで、数撃てば当たるだろう的な感じで撮影しまくった。
あの写真を撮影した佐野さんは本当にすごいなって思った。
で、気が付くとメチャメチャ寒い。
天然の冷凍庫のような場所にいるので当然。しかもここに到着するまでに相当雨に打たれているし、この洞窟の中でも滝が流れてるわ、下は川となっているわで、ヤバイと思って一旦昼飯休憩へ。
やや雨が止んだ中、カロリーメイトでエネルギー補給。
ただ、持ってきたポカリが冷たい。マジで判断間違えた。あったかいお湯が欲しい!と思ったら、山本さんがそのお湯をくれて復活。特に妻は凍えて震え始めていたので、マジで助かりました。
食後、もう一度洞窟の中を堪能して帰宅の途へ。
往路でかなりの体力を使ってしまったものの、氷の洞窟の美しさでハイテンションになり、なんとか帰ることができました。
ほぼ垂直の崖を降りる際、妻がかなり苦戦したものの、怪我もなく無事に終えられたので本当によかったです。

我々は完全武装で臨んだものの、入り口付近では半袖で登ってくる人もチラホラをいて、大丈夫かなぁと思いましたが、若さで乗り切るのでしょうか?
長々と書きましたが、凄く大変な道でしたが、本当に大きな感動を得られました。
苔だらけの森、川の中をこえて、凄い角度の岩山を登り、氷河を横に見ながら進んだゴールが氷の洞窟。というのは、ドラクエとかFFとか、RPGのワンシーンみたい。ドラゴンボールの初期のワクワク感にも似たものがあり、本当に楽しかったです。
ご紹介くださったカメラマンの佐野さんと、ご案内してくださった山本夫妻に感謝です。
ありがとうございました。

◆3日目~5日目
ここからは書くのも疲れたので簡潔に・・・
3日目はトレイシー・アームという、船から見ることができる氷河へ行きました。


氷河では大きな氷が崩壊して海に落ちる瞬間を堪能できて、凄い迫力を味わえたのは勿論のこと、たどり着くまでにフィヨルドと滝をいくつも見ることができたのもよかったです。 妻は舟のハウスダストで目と鼻と喉がメチャクチャにやられて嘆いていましたが、このツアーそのものは本当によかったです。グレイシャー・ベイまで行かずとも、日帰りで楽しめるのでオススメ。まぁ俺は金使うのが嫌で、最後まで反対していたんですけど、行ってみたらよかったというお話。妻の選択眼に感謝です。
4日目は、ロバート山へ登山。
最初はロープウェイで楽して行こうと思ったのですが、日曜日は開始が11時であることを、乗り場で知ることになり、仕方ないので、麓から頑張って登りました。この日は海抜0Mから2500メートルぐらいのところにある十字架の丘まで登ったことになります。ゼロから登ってここまで来たというのが、凄く達成感があり、さわやかな気分を味わえました。あとは野生のリスを間近で見ることができたのもよかったです。


5日目はメンデンホール氷河のトレッキング。
ヘリコプターで氷河の奥地へ行くまでに、かなり気持ち良い景色を堪能できたのもよかったですが、アイゼンをつけて本格的に氷河を歩く経験ができたのも楽しかったです。
氷河の崖を、命綱を装備して登るのも、メチャクチャ疲れたしスリリングだったけど気持ちよかったです。
南極は行ったことないけど、きっとこの氷河と似た感じなのかなぁと思いました。



◆フェアバンクスの紅葉狩とオーロラ
6日目はフェアバンクスへ移動。
滞在先はチナ・ホットスプリングス。温泉も満喫でき、トレイルもたくさんある粋なロッジ。
3日間のうちにオーロラをなんとしてみ見たいと思い、30分おきにアラームを鳴らして待機するも、全然見えない。4時半になって「あのヘビみたいにニョロッと出ているやつじゃねぇかな?」と、撮影してみるとアタリ。その後もほんのちょっとだけ見えたけど、すぐに消えてしまい、骨折り損。ただし、どんな感じに出てくるかはわかったのは収穫。
7日目は、昼間は川原のコースを3時間ほどトレッキング。
紅葉がメチャクチャ綺麗で感動した。真黄色の山とか、見たことなかったので新鮮だった。


夜は快晴のためオーロラが凄くきれいに見ることができた。前日の苦労はなんだったのかと思うぐらいの凄い光で。光のカーテンが動いていくのが肉眼でもわかって、時々刻々と姿を変えるオーロラに本当に酔いしれることができた。前日でどんな感じでオーロラが始まるかわかっていたので、多くの人が「まだかなぁ」と、屋内に待機している時に、ベストポジションに陣取ることができたのはよかった。実際に肉眼で見えたのは緑色までですが、写真では赤まで入りました。普通のオーロラに飽きてからは、カメラを使っていろんな写真を撮って遊んで、気分爽快に1日を終えた。


8日目はエンジェル・ロックっていう山を登山。
トレイルの入り口まではマウンテン・バイクで移動したんだけど、1時間ほどかかったのでケツがメチャクチャ痛くなった。この山は、ジュノーのロバート山とはまた違った景色を見せてくれて、紅葉を上から見るという感じ。途中ででかいワシを見ることもできたので良かったけど、帰りのチャリが疲弊して死にそうだった。夜は曇っていて昨日ほどのオーロラは見ることができなかったので寝て終了。


◆アラスカ旅行 総括
そんなこんなのアラスカ旅行だったけど、大自然を謳歌することができて良かった。
凄く中身の濃い旅行にできた気がするが、その中でも氷の洞窟のヤバさはピカイチ、次点がオーロラだろうか。
お金を出して誰かに連れて行ってもらって、「ほら、これだよ」よりも、自分で歩いて辿り着いたり、自分で構図を考えて撮影したりする能動的な活動の方が充実感や感動が大きいと思った。お金を稼ぐまでに苦労はあるのだから、そこまでの苦労を考えればアリといえばアリとも言えるのだけど。
今回の旅行では、ひたすら体を使うようにした。
かつて高橋氏がLOVE&FREEで言っていた「選び疲れるよりも、歩き疲れて眠りたい」ってやつを実行した感じ。まぁなんだかんでwi-fi の通じるジュノーにいる間は、朝晩にずっと仕事をしていたという中途半端さも否めないが、それでも少し仕事を忘れて休みを楽しむことができたのはよかったと思う。あと、無料wi-fiの普及率が凄い。空港もレストランモホテルも、無料wi-fiスポットだらけ。日本みたいにプロバイダごとのIDとPWを要求されないのが、さすがアメリカって感じだった。日本も五輪やるならチャントシナイトダメだと心から覆ったわ。
いつ子供ができるかわからないのでなんとも言えないが、また夫婦でいつか旅行できたらいいなと思う。
あと、メシは日本が最強。経費節約のために持参したレトルトのごはんと味噌汁が本当にうまかった。
アラスカについては、体を動かすことを中心に攻めたので、野生動物がたくさんいる公園などについてはよくわからないけれど、他の観光関係については、素人レベルで分かる範囲での情報提供はできると思うので、気になったことがあれば連絡ください。
