2015年3月号
◆6年目の身の振り方
今の会社に入社して5年が過ぎ、先月は5年の勤労手当として金一封をもらった。
会社の新陳代謝は非常に高く、いつの間にか自分が古株になっている。人がコロコロ変わるのはあまり良い傾向ではないが、被雇用者である以上、自分にできることは限界があると思い知る。本当に全てを変えたいのであれば、自分が経営者になるより他に方法はない。この会社は社長の作った会社なのだから、そりゃ社長が好きに作っていくというものだ。その社長の方針と合わないなら、辞めるしかないというのが現実だろう。
俺も会社にはいろいろと思うところがあるのも事実だが、育児等を含め、今の環境でこそできることもある。昨年、育休ももらった身でもあり、義を果たさずして辞めるという選択肢は今のところない。
ただ、この会社に5年居て、いろいろと見えてきたものもある。
せっかくなので棚卸的に書いてみる。
まずは自分についてだが、俺ははじめの1,2年はプレーヤー、3,4,5年目はプレイングマネージャー的な動きをしているが、プレーヤー色が濃いのは否めない。会社的には社長以外全員フラットという名目だが、実際はそうもいかない。
治験と薬学のバックボーンをもって入社した俺がしている業務は、医師主導臨床研究の事務局業務がメインだ。これは新薬承認の治験などとは違い、承認された薬について、さらなるエビデンスを構築していく論文研究といった位置づけだ。事務局業務の内容は案件によって異なるが、主幹ドクターの裏方としてありとあらゆる業務をするので、国会議員にとっての事務次官的な位置だと思っている。
研究の計画段階から携わり、ウェブ入力システムの作成、研究ファイルの作成、研究会の運営、データ整理、データ解析、スライド作成、学会発表用ポスター作成等、いろいろとこなしているが、特にデータ解析案件は相当やったと思う。凄く複雑な解析でなければサラッとできるだけの知識と経験は得た一方で、それはそのレベルの研究でならできるという話であり、治験や複雑な統計解析計画書に準じた解析では、生物統計家でなければ話にならないことも知った。製薬協のデータ解析のセミナーに参加したこともあったが、半分以上は理解不能だった。
今後、更に上のレベルの解析ができる人材になるべく勉強をしようかどうかも少し考えたが、それは自分の望むところではないと思った。餅は餅屋で、専門家に任せればいい。俺は生物統計家になりたいわけではない。
では、臨床研究のスペシャリストを目指すのか?という話になるが、そうでもない。 今までは治験ではない医師主導の臨床研究は比較的緩いルールのもと、性善説に基づいて進められていたが、ディオバン問題を受けて、医師主導臨床研究もルールが厳しくなっていく。会社でも第一相試験に従事していた人を中途採用して、その時に備え始めたが、俺は臨床試験のスペシャリストにはなりたいとは思わない。
そもそも新卒で入ったCROを俺が辞めた理由が、薬の知識を生かすシーンが皆無に等しかったこともあるが、治験の末端の仕事はGCPを守るばかりで攻め口がなく、書類や印鑑ばかりで面白くないと思ったこともある。今更法を守るばかりで自由度のない仕事はしたくない。
ではどこを目指すのか、と考えた時に、自分はビジネスマンとしてもっとレベルアップしていきたいと考えた。
◆MBA
これからの3年間で、MBAを取得したい。
大きな挑戦だが、お金と時間を懸けるだけの価値はあると思っている。
自分の頭は専門職寄りに偏っていて、ビジネスマン的感覚が鈍い部分を補いたい。 また、会社にはスペシャリストはいるが、ビジネスマンがほとんどいないこともあり、自分がビジネスマンとしての勉強をしてレベルアップすることは、会社にとっても大きなプラスとなるはずである。
問題となるのはお金と時間だ。
教育訓練費給付制度で96万まで出るところで、通信で勉強できるところだと、グロービスかビジネス・ブレークスルー大学院のどちらかだ。
国際認証を得ているMBAだと、日本で取得できるのは名古屋商科大学と慶応だけ。慶応は仕事辞めなくちゃならないので、まず無理。名古屋商科は東京キャンパスもあり、週末コースもあるのだが、教育訓練費は10万しか出ない。学費は約300万だから、現実的ではない。そもそも週末の日中を全て通学に捧げてしまったら、家庭の時間がなくなるし、第二子が欲しい点からも現実的ではない。
消去法で考えればビジネス・ブレークスルー大学院が残りそうだ。
あとは説明会とかを受けてみて決めようと思うところだ。
◆いつまで頑張るか

2月、3月は徹夜が2回ほどある多忙な日々だった。
正直徹夜は体がもたない。もう若くないと心底思う。
明け方には心臓が痛くなったりして、本当にヤバイんじゃないかと思ったぐらいだ。
心臓の異変を感じてからは、「仕事のために命を捨てるのはバカバカしい」と思って、少し肩の力を抜いたが、それでも納期はやってくるので無理を押してなんとかしたが、もうこういうのはやめたいと思っている。
振り返れば、約10年前の薬剤師国家試験の時は、最後の追い込みが本当に苦しかった。 他の大学はどうだか知らないが、ウチの大学では国家試験の対策は、薬ゼミという薬剤師国家試験予備校の講師が数回講義してくれるのと、問題集の販売を手配してくれるだけで、あとは放置だった。大学4年時は研究室に配属され、卒業研究の発表が1月末。その後、2,3月の2ヵ月で勉強をしまくって、3月末の試験という流れだ。
夏休みとかにコツコツ勉強していたものの、最後の方は睡眠時間を削りまくっての戦いで気が狂いそうだったのを覚えている。試験前日はほとんど寝てないし、1日目終えてからも3時間ぐらいの睡眠で2日目の試験の追い込みをしていたし、試験後は引越しのための荷造りでさらに眠れずといった状態だった。
あの時「もうこんなに頑張るのはうんざりだ。これを最後にしたい。もう少し体を大事にして生きよう。」と思ったはずだったのに、気が付けばまた「MBA」という大きな山を登ろうとしている。できればこの山は、徹夜のような「スパート」が必要になるようなではなく、大学受験時のようなマラソン的な形で乗り切りたい。
しかしまぁ、もっと自分に楽をさせてあげたいと思いつつも、「楽ばかりしていたのでは生きている実感が得られない」というマゾヒスト的側面を変えることができない。大学のラグビー部の先輩が、「楽しい」と「ラク」は違う、ということをよく言っていたが、確かにそれはある。ただの「ラク」にはあまり魅力を感じない。
一方で、家族のこともやはり考えていかないとダメだと思う。
今回のMBAという挑戦は、俺の最後のわがままとしたい。
MBAをとれば年棒が超上がるとか、そういうわけでもないと思う。
実務経験がない人間がMBAとっても何も使い物にならないとも言われるし、実際にどう仕事に活かしていくかがカギとなる勉強であることは間違いない。
これを超えれば、何が起きても絶対に食っていけるだけの自信と実力が付くだろう。
残りの人生を安心して、自信を持って生きるために、この3年もがいてみようと思う。
そこからは蓄積した知識と経験で生きていくという流れかなと思っている。
◆NARUTO

結構前に簡潔したマンガだが、仕事が一段落してから読み返してみたが、本当に熱いマンガだと思う。そして真っ当な人間の成長を描いた素晴らしい作品でもある。
個人的にはラスボスはマダラで良かったと思うのだが、終わりよければ全てよしでOKだろう。
この漫画のキャラは、どのキャラも捨て難いが、自来也が特に好きだ。
自分の生に固執するのではなく、「未来に託す」という姿勢には感銘を受ける。
俺も何かあった時には、未来に託すことのできる覚悟を持って生きたい。
あと、ドラゴンボールもそうだが、キャラクターの名前の適当ぶりがまたイイ。
少年ジャンプの漫画は、もう読む漫画がなくなってしまった。
ジャンプで読む漫画がなくなる日が来るなんて、思いもしなかったけど。
以前満喫で読んだ「ハイキュー」「暗殺教室」あたりは結構面白かったけど、子育てが一段落ついてから読むってぐらいでいいやと思う。
ちなみに週刊誌で現在読んでいるのは、土竜の唄、極黒のブリュンヒルデ、コウノトリ、いぬやしきの4つだけになってしまった。俺の漫画欲もスリム化したものだ。
いぬやしきの奥先生の描く内容はガンツと似ている。人はなかなか変われないものよ。
ガンツに関しては、大阪編あたりまでが非常に面白かったが、最後が尻つぼみで残念だった。
ガンツのあのカオス感は、表現しがたい魅力があってやみつきになっていたんだがな。
NARUTOは最後まで勢いがあって良かった。
◆息子の鎖骨骨折
先月末に抱っこ紐から落ちてしまい、鎖骨を骨折した息子。
2週間ほど身動きが禁じられ、天井を眺める日々が続き、相当ストレスがたまっていたようだが、解放されると水を得た魚のように動きまくるようになった。
骨折の1週間後には骨がオーバーラップしてくっついてしまい、非常に心配したのだが、今はもう骨折があったかどうかわからないぐらい元気だ。
子供の回復力は凄い。そして成長も早い。
いわゆる「ずり這い」が始まり、ターゲットを定めて動く日々だ。
本棚や引き出しが被害にあうため、生贄としていろんないたずらができるオモチャを買ったのだけれど、すぐに飽きて実生活で使うものをいじりたがる。
衝撃吸収用に用意した柱を丸くするスポンジや、コルクマットのはしっこを引っぺがすのが大好きなようだ。あとはリモコンとかもかじりまくる。
元気で何よりだが、怪我はしないように注意してもらいたいところだ。
さてさて、新年度が始まる。
うちの会社は特に何があるってわけではないけど、俺自身はMBAをとるという決断をしたのだから、ここからはまた一つ自分を変えて、メリハリのある生活をしていきたいところだ。

