「10万個の子宮」
―――――2023年5月27日追記―――――
村中氏が「反ワクはゴキブリ。人類にとって百害あって一理なし」という発言をしていたことを知り、とても残念に思った。この発言によって、彼女の執筆した本が、事実に基づくものではなく、主観的な内容ではないかという疑念が湧いてしまう。
私は子宮頸がんワクチンによる予防効果はあると考えている。
一方で、確率は低いものの、どんなワクチンでも副反応が生じる可能性はあると考えている。
2020年に初めて読んだ時に感じたことは下記に示した通りだが、今はこの本がどこまでが真実なのか、ちょっとよくわからない。
子宮頸がんワクチンを打った人の中には、本当にワクチンの副反応でずっと苦しんでいる人もいる。コロナのワクチンでの副反応の多さを見れば明白だが、分母が大きくなれば副反応が出る人の数も増える。女子全体が接種すれば、少ないかもしれないが副反応を被る人も出てくる。本当に副反応が出てしまった人も存在するだろう。
コロナのワクチンもそうだが、絶対に副反応が出ない、ということは言い切れない。個人個人がメリット・デメリットをよく理解したうえで、打つ場合・打たない場合に自分の身に起こり得る事象を検討し、覚悟したうえで接種の要否を判断すればいい。
コロナワクチンで実感したが、ワクチンを接種すること、接種しないことは宗教に近い思想の問題である。どちらの意見も一理ある。押し付けをしないということが大事だ。接種したこと、接種しなかったことにより、自分の体に何かがあったとしても、誰かが自分の人生を背負ってくれるわけではない。後悔の少ない方を自分で選ぶだけだろう。
以前の私のブログでは、副反応に対して相当否定的だった。子宮頸がんワクチンの有効性と安全性についての個人的な感覚では、今でも有効性の方がはるかに上回っているとは思う。しかし、どんな薬もそうだが、運悪く副反応が出てしまう人も、少数ではあるがいることを否定はできない。
2020年6月に読破。当時のfacebookの記録より転載。
これは子宮頸がんワクチンの薬害訴訟関連の真実に迫った本である。
このワクチンは悪だと思っている人には是非読んでほしい。
著者の村中璃子さんは、医師であるジャーナリストで、ジョン・マドックス賞という、「公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人に与えられる、2012年に始まった国際的な賞」を受賞された。
この痙攣動画が取りざたされ始めた当時の自分は、マスゴミに洗脳されており、このワクチンが悪だと思ってしまっていた。大変恥ずかしい話だが、偏向報道によって「製薬会社と厚労省の役人の癒着」・「発症したかわいそうな若い女の子」を前面に出され、それに毒されてしまった。
仕事で入ってくる情報で洗脳は解けたが、ワクチン反対派のデータ捏造や研究をしていた名古屋市への圧力攻撃など、ここまで深くは知らなかった。
なぜ、自分はマスゴミの情報を鵜呑みにしてしまったのだろうか?
1.マスゴミがインパクトのある記事しか載せないこと
2.マスゴミが表層上の取材しかしていないこと
3.真実にリーチしにくい環境にあったこと
4.政府への不信
5.製薬会社(の社員)が金持ちなことへの嫉妬
6.節度ある性生活をしていればリスクは少ない
恐らくこのあたりだろうと思う。
1,2のマスゴミの低俗ぶりについては今更言う必要もないので割愛する。
3について。
最近でこそ、ツイッターから信頼できる有識者を見つけて、その人の発信する一次情報にリーチできるようになったが、当時の自分は表層上の情報だけしか見ず、マスゴミに踊らされていた。情報を探すのが面倒だったからだろう。ただし、情報を探すのが面倒と思ってしまった時点で、マスゴミの餌食だということがよくわかった。
4について。
政治は腐敗していることを前提としていたので、金もらって便宜はかってたんだろうという邪推があった。現在も新型コロナ対策のそこかしこに、政治と金の癒着が見られるので、汚い世界であることは間違いないのだが、海外での導入実績等を考えれば、これは排除しなければならない思考だった。
5について。
当時の給料や、自分のアイデンタティに関して、満足していなかったことから、給与の高い製薬メーカーを妬む気持ちがあったのだろう。
6について。
これはその通りでもあるが、初めて付き合った人と結婚する人なんて極わずかで、誰にだってリスクはある。患者数と効果を考慮すると、接種は望ましいと今では思える。
まとめると、真実たる一次情報にリーチすることが面倒で、マスゴミによる表層上の情報を鵜呑みにし、かつ、自分の人生(特に仕事と給与)に関して、表向きは自己肯定しつつも満足できない何かがあり、成功者に嫉妬し、誰かを批判したい気持ちが強かったからである。薬学部卒の人間からすると、製薬メーカーは花形である。そこには少なからず何かを感じていたのだろう。
なんとカッコ悪いことか。
猛省する。
マスゴミの弊害はもう割愛するが、
・真実の一次情報にリーチする方法の確立
・誰かを妬むようなことなく、自分自身の行く道を進んでいること
この2点を備えていないと、翻弄されるようだ。
この本からは、データの捏造や感情優先の現代の世論の悪しき部分を知るが、発端は毒親である。親が子に過度のプレッシャーを与えることで、ろくなことが起こらないのがよく分かる。
これを読んでもまだ、子宮頸がんワクチンが悪だという人は、お付き合いしたくない方である。
ただ、怖いのは、嘘だとわかっていても、気持ちが落ち着くなら・・・と、偽物の薬を飲みたがる人がいることである。この本にも書かれているが、当事者にとっては真実などどうでもよく、自分の気持ちが満足できるかどうかが大きいのだろう。感情優先だとそうなる。ここまでくると、もう藁にでもすがる気持ちなのだろう。
だから、先にそうならないように、親から子供へのプレッシャーはかけないようにすることが大事だと思う。そこは注意していきたい。
上記が初めて読んだ時の感想だが、今は本の内容の一部を懐疑的に思っている。
コロナワクチンによって死亡あるいは重篤な障害を負った人がいる中で、 「反ワクはゴキブリ。人類にとって百害あって一理なし」 という発言について、ツイートを消して終わりのままというのは、ジャーナリストとしてどうなのだろうか。そして、公にする発言は、言葉を選ぶ必要があることを痛感した。身内での発言と公での発言は切り離した方が良い。
