社会人 ~起業前~
大学卒業後は人生のビジョンが定まっていなかったこともあり、転々とした人生を送ってきた。4社目の会社に入るまでは、仕事に対していつも何かに不満を抱えていて、いつもGLAYの「ここではないどこかへ」という気分だった。
様々な理由があっての転職だが、3度も転職すれば、人生の落伍者のような気分だ。ただ、根性がなくて辞めたわけじゃないから堂々としようと思う気持ちと、いつになったらやりたい事がみつかるんだ?っていう焦りを感じていた。
3度目の転職で考えたこと
何か新しい刺激を!と思って、歴史小説読みまくったり、株やってみたり、政治活動に参加してみたり、習い事とか旅行とかもしてみたけど、学生時代に感じた「心からの感動」というものは全然味わえない日々が続いた。高校最後の大会前は、たとえ親兄弟に不幸があったとしても、俺はこの大会に出るぞ!って決めてたけど、そういう「これは絶対やりたい!」っていうのがなくなってた。やりたい事みつけて没頭している人達が羨ましかった。俺が唯一毎週欠かさず見ているテレビ番組が「情熱大陸」だが、自分が何を好きか知っている人は、本当に強いなって思ってた。
3度目の転職を決めた時、どんな仕事がしたいのか、徹底的に考え抜いた。
そこで自分が今までどんなことで感動してきたかを振り返ったところ、浮かんだのはラグビーと受験勉強だった。練習や勉強はつらいが、一山越えた時に感動が得られる。それが味わえる仕事をしようと思った。また、かつてニキビのホームページを作った時に、制作の楽しさもさることながら、来訪者からのレスポンスにも感動したので、何かを作り、発行する仕事がいいのではないかと考えるようになった。
考え抜いた結果、到達したのが医薬品の広告代理店だった。
面接に行ったら、広告部門である企画制作スタッフはちょうど別の人で確定してしまったらしいが、新規事業部にて、医師主導の臨床研究の支援業務のメンバーを募集しているとのことだった。当初広告業務がしたくて応募したが、新規事業部の話を聞いて、面白そうだと思って、これに乗った。
これは正解だった。
新規事業では、何が正解であるかわからない中、正解を作っていくような刺激があった。また一緒に働く人から吸収できるものが豊富であり、成長・感動が味わえる仕事ができ、かつ学んだ薬学も生かせる仕事は天職かもしれないと思っていた。
ダイレクトに広告業務を担当することは稀だったが、社を上げて取り組むイベントには参加させてもらい、その一端も味わえた。この会社には丸9年在籍したが、入社1年目の俺は、この会社でならずっと働けるかもしれないと感じていた。
この起業前の最後の会社では、役員も経験させてもらうなど、とても貴重な経験を積ませてもらっていた。
長男が生まれた時に2週間の休みをもらうなどの恩もあったし、成長の機会をもらったという気持ちもあり、ずっと続けていきたいとは思っていた。
起業に至るまで
自分を誘ってくれた初代社長が引退し、それを継いだ直属の上司も約3年で引退を表明した。そして、次に就任した社長の方針や性格が、自分とは合わないものであることが明確になったため、もう残る理由はないと感じた。
親会社の方針も、自分としてはずっと付き合いきれるものではないと感じたことも要因だ。仕事づくめで、仕事と家庭のバランスを著しく欠く状況になっていたため、何のために働いているのかもよくわからなくなってきていた。過労で2度倒れていたが、3度目の倒れた日に、もう続けるのは不可能だと、総合的に判断した。
辞めることを決めてからは、転職活動はいろいろとしてみたが、何かをしたいと思うたびに、誰かの承認を取り付けるのが嫌だと思ったので、もう自分でするしかないと覚悟を決めた。
起業を考えたのは、自分の働く業界の外部環境の変化が、チャンスにもなり得ると感じたからだ。困っている人がいるというのは、それでけビジネスチャンスであることをビジネス・ブレークスルー大学院(BBT大学院)で学んだ。
2015年の秋から3年間、BBT大学院にて学んでいたが、これが背中を押したのは間違いない。(BBT大学院についての所感はnoteにまとめたので、興味のある人は是非読んでみてください。)
また、業務の立ち上げから納品まで経験してきたし、最後の3年は営業も兼業していたため、自分ならできるという自信があった。役員の経験で、経営がどのようなものかも勉強できていたことも大きい。大学院での学びは会社のサバイバルのためだったが、起業を促す講座を何個かとったこともあって、自分にもできるのではないかという気持ちもあった。
逆にこれだけの要素が揃っていて、今起業しないならいつするんだ?と。
かつて大好きだった高橋歩サンの著書「毎日が冒険」の「チャレンジャー精神」のコマが浮かんだ。
quote————
俺の人生 誰がやる?
今やらなきゃ いつできる?
俺はやる! いつ? 今!
————unquote
意を決して妻に話したところ、意外とすんなりと快諾を得て、起業に至った。